記憶にある祖父は、いつも穏やかでユーモアのある人でした。
周りがバタバタ慌てていても、淡々と落ち着いて物事をこなし。
誰かがプリプリと怒っても、冗談を言いながら明るくいなし。
そんな祖父は『捨てない人』でもありました。
祖父が持っていたもの
ミニマリストである私は、一般家庭によくある炊飯器もテレビもソファも持っていません。
反対に祖父は、物をたくさん持っていました。
- ホームセンター並みに種類豊富なネジ
- 家族の記念日ごとの新聞(私が二十歳の時に、生まれた日の新聞をもらった記憶が)
- 年月順に並べられたチラシ(チラシで世相がわかるから?)
- 壊れた家電の部品
- 各種お菓子のケースや包み紙
ここに挙げたのは一例です。
「なんでそんなに持ってたの?」と不思議に思う物たち。
祖父の机も、棚も、車庫も。
とにかく多くの物に囲まれていました。
空気が澄んでいた
物があふれてごちゃごちゃした部屋って、ほこりっぽかったり風が通らなくて空気がよどみがち。
でも祖父の周りの空気はいつも澄んでいました。
それはきっと「管理できるだけの物を持っていた」からだと思います。
私が「あのチラシが見たい」と言ったとき。
膨大な量の紙の中からスッと見つけ出してきた祖父。
それはまるで魔法のようでした。
小さなネジや部品も決められた場所に保管されて。
ひとつひとつがていねいに扱われていました。
※ちなみに祖父は管理できていましたが、終活としては持ち物が少ないほうが親切だと思います。
ミニマリストとして発信する理由
私はミニマリストですが、誰もが少ない物で暮らしたほうが良いとは思っていません。
単に私は、管理できる物の量が少なかっただけ。
減らしたらラクにくらせるようになりました。
だから同じように物を減らすだけでラクになれそうな人には
「こんな暮らし方もありますよ」
と伝えられたら良いなと思っています。
物が多いか・少ないかだけではなく。
自分に管理できる量かどうか、を大切に。
そして澄んだ空気を吸って生きたいです。
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