エンディングノートを書いていると、手が止まってしまうことがあります。
人生の最期やいなくなったあとに自分がどんなことを思うのか、想像がつかなかったりして。
そんな状況を映画で疑似体験したら、終活がはかどるのではないかと思いました。
行き詰まった時に見たい映画、一覧にしておきます。
お終活 ~熟春!人生、百年時代の過ごし方~ / 2021年
終活を通しての悲喜こもごもの例を観ることができそう。
終活フェアがどんなものなのかも気になります。
コロナ禍でフェアが開催されづらい環境もありますから、映画で知っておくという手も。
大原真一(橋爪功)の妻・千賀子(高畑淳子)は、定年退職後ずっと自宅にいる真一が原因で在宅ストレス症に陥り、離婚寸前だった。そんな中、二人の娘・亜矢(剛力彩芽)は葬儀社に転職したばかりの菅野(水野勝)と出会い、紹介された終活フェアを母に勧める。終活フェアを訪れた千賀子は人生を整理する大切さを実感するが、真一は終活に否定的だった。
お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方 (2021):あらすじ・キャスト・動画など作品情報|シネマトゥデイ
死ぬまでにしたい10のこと / 2003年
映画の主人公は余命を宣言されていますが、そうじゃない人も人生は有限です。
この映画を観ながら、10のことを書き出してみるのも良さそう。
残された時間をどう生きるかを考えるきっかけになりそうな映画です。
カナダのバンクーバーが舞台。幼い娘2人と失業中の夫と共に暮らすアンは、ある日腹痛のために病院に運ばれ、検査を受ける。その結果、癌であることが分かり、23歳にして余命2か月の宣告を受けてしまう。その事実を誰にも告げないことを決めたアンは、「死ぬまでにしたい10のこと」をノートに書き出し、一つずつ実行してゆく。
死ぬまでにしたい10のこと – Wikipedia
エンディングノート / 2011年
ダイレクトなタイトルですね。
エンディングノートを書き始めた人にとって、自分を重ねながら観やすいのではないでしょうか。
また逆に、エンディングノートを書き残す人の姿を客観的に見ることもできそう。
ガンの宣告を受けた一家の父が自らの人生を総括し、家族へあてた“エンディングノート”を残すまでの姿を軽妙なタッチでつづったドキュメンタリー。2009年、何事も「段取りが命」をモットーに高度経済成長期を支えてきた熱血営業マンの砂田知昭は、67歳で会社を退職。第二の人生を歩み始める。しかし、その矢先に重度の胃ガンが発見され、自身に「自らの死の段取り」を課すことになる。
エンディングノート : 作品情報 – 映画.com
17歳のエンディングノート / 2013年
若い年齢がつくことで、ぐっと切なさが増しました。
心が刺激されると自分の価値観も見えてくるはず。
少女テッサがどんな日々を過ごすのかが気になります。
若くして余命を宣告された少女テッサは引きこり生活を送っていたが、17歳になり、いよいよその時が迫っていることを悟る。仕事を辞めて治療法探しにのめり込む父親や現実を受け止められない母親をよそに、テッサは親友とともに「お酒を飲む」「セックス」など危険な「TO DOリスト」を作成。残りの人生を精いっぱい生きようと決める。
愛を積むひと / 2015年
エンディングノートや遺書などが、遺された人に与える影響を疑似体験できそう。
このブログをお読みの方は、毎日を楽しむ良子に自分を重ねる人も多そうです。
死の直前、自分はどんなことを思うのでしょうか。
東京の下町で営んでいた工場をたたみ、豊かな老後を求めて北海道に移住してきた篤史と良子。しかし、ガーデニングや内装アレンジなど充実した毎日を楽しむ良子に対し、仕事一筋だった篤史は暇を持て余すばかりで、そんな夫を見かねた良子は、篤史に家の周りの石塀づくりを頼む。ところが、良子の持病である心臓病が悪化し、篤史の願いもむなしく亡くなってしまう。妻の死に絶望し、心を閉ざした篤史だったが、彼女が死の直前につづった自分宛の手紙を読んだことをきっかけに、周囲の人々や疎遠だった娘との関わりを取り戻していく。
愛を積むひと : 作品情報 – 映画.com
みとりし / 2019年
終活をしていると思います。
「なるべく死なないように」の先には「どう死にたいか」を考える必要があると。
映画で語られる「温かい死」とはどういうものなのか、気になります。
温かい死を迎えるために、本人の希望する形で旅立つ人の心に寄り添いながら見届ける「看取り士」を描いたヒューマンドラマ。一般社団法人「日本看取り士会」の代表理事を務める柴田久美子さんの経験を原案に、主演も務める榎木孝明が企画から携わり映画化した。定年間際のビジネスマン柴久生は交通事故で娘を亡くし、自殺を図ろうとしていた。そんな彼の耳に聞こえた「生きろ」の声。その声は柴の友人・川島の最期の時の声だと、川島の看取り士だった女性から聞かされる。
みとりし : 作品情報 – 映画.com
おくりびと / 2008年
死と向き合うお仕事に光を当てるきっかけになった映画ではないでしょうか。
私が終活に興味を持った背景にも、この映画との出会いが少なからず影響している気がしました。(おくりびとをきっかけに、類似ジャンルのお仕事にも興味を持つようになりましたし)
遺体とどう向き合うか、どう向き合って欲しいかを見つめるきっかけになりそうです。
リストラを機に帰郷した、チェロ奏者の大悟。高給と短い労働時間にひかれ、求人に応募した彼だが、その内容は棺へ遺体を入れる納棺師という仕事だった。戸惑いながらも大悟は、さまざまな境遇の遺体と対面していくことに。
おくりびと|MOVIE WALKER PRESS
ハッピーエンドの選び方 / 2014年
解説やあらすじで心を掴まれた映画です。
自分の最期と最愛の人の最期。主人公はどう向き合うのでしょうか。
切ないながらも、そういった選択で悩めるのは恵まれているとも感じました。
人生の最期の選び方というテーマをユーモラスに描き、第71回ベネチア国際映画祭で観客賞を受賞したイスラエル映画。老人ホームに暮らすヨヘスケルの趣味は、みんなの生活を少しだけ楽にするユニークなアイデアの発明。望まぬ延命治療に苦しむ親友からの依頼で作った、自らスイッチを押して苦しまずに最期を迎える装置が評判を呼び、安楽死を望む人からの依頼が殺到する。そんな中、愛する妻レバーナに認知症の兆候があらわれ、ヨヘスケル自身が、最愛の妻との死をどう迎えるかという現実と向き合うこととなる。
ハッピーエンドの選び方 : 作品情報 – 映画.com
最高の人生の見つけ方 / 2007年
本当は余命を宣告されなくても、私達は限られた時間を過ごしてるんですよね。
映画で疑似体験することで実感が湧きそうです。
日本版との違いを楽しんでみるのも良さそう。
実直な自動車整備工のカーター(フリーマン)と豪放な実業家エドワード(ニコルソン)はガンで入院した病室で出会い、ともに余命半年を宣告される。“棺おけに入るまでにやっておきたいこと”を書き出した“バケット(棺おけ)リスト”を作った2人は、リストを実現させるため人生最後の旅に出る……。
最高の人生の見つけ方(2007) : 作品情報 – 映画.com
日本版はこちら。
その日のまえに / 2008年
自分と大切な人、両側からの心の動きが観られます。
自分の後悔が無いように、そして遺される人の気持ちに寄り添えるように。
観ておくと良い気がした映画です。
死期の迫る若い主婦と家族との、残り少ない日々をとらえた感動的な人間ドラマ。重松清の同名ベストセラー小説を、大林宣彦監督が映画化。自分自身の死を知ったとき、そして大切な人の死を知ったときの、人々の心の動きを率直に描く。
その日のまえに – 作品 – Yahoo!映画
私の小さなお葬式 / 2019年
私は目指す理想の姿の設定を70歳頃に設定しています。
だから73歳のエレーナの暮らし自体が気になりました。
自分のお葬式の準備をするというコンセプトの映画なので、終活する人にダイレクトに参考になると思います。
突然の余命宣告を受けた73歳の女性が自身のお葬式計画に奮闘する姿を描いたロシア映画。村にただひとつの学校で教職をまっとうし、定年後は気のおけない友人たちと大好きな本に囲まれ、慎ましくも充実した年金暮らしを送っている73歳のエレーナ。そんな彼女が病院で突然の余命宣告を受けてしまう。都会で仕事に忙しい毎日を過ごし、暮らし5年に一度しか顔を見せないひとり息子のオレクには迷惑はかけたくないと、自分で自分の葬式の準備をスタートさせる。
私のちいさなお葬式 : 作品情報 – 映画.com
イーディ、83歳 はじめての山登り / 2020年
終活の中でも「やりたいことをやり残さない」というプラスの方向で参考になりそうなのがこちら。
歳を重ねると体力的にむずかしいと感じることが増えていきますよね。
だからこそ、勇気づけられそうな映画。
夫や子どもに人生を捧げてきた83歳の主婦が、長年の自分の夢をかなえるべくスコットランドの山を目指す姿を描いたヒューマンドラマ。ロンドンで暮らすイーディは30年間にわたって夫の介護を続けてきたが、娘にはその苦労を理解してもらえず、老人施設への入居を勧められている。そんなある日、イーディはフィッシュアンドチップス屋の店員のふとした言葉をきっかけに、かつての夢だったスコットランドのスイルベン山に登ることを決意。
イーディ、83歳 はじめての山登り : 作品情報 – 映画.com
世界最速のインディアン / 2005年
最初に観たときよりも、体の衰えを感じ始めた今のほうが胸に響くものがありました。
夢が持てない人だっています。夢が持てるのはそれだけで幸せな気がしました。
いくつになったって、夢は限界を超えるチカラになると感じる映画です。
60歳を超えてもライダーとしての夢を追い続けた実在の人物、バート・マンローをモデルに作られた感動の人間ドラマ。誰にも期待されていなかった年老いたライダーが、世界最速記録を更新するまでの紆余曲折をユーモアたっぷりに見せる。『ハンニバル』などの名優アンソニー・ホプキンスが、風変わりだが愛すべき老人を含蓄のある演技で堂々と演じている。夢を追い続けることの素晴らしさや、人生を楽しむコツが随所に散りばめられている。
解説・あらすじ – 世界最速のインディアン – 作品 – Yahoo!映画
いのちの停車場 / 2021年
命をおくる側からの視点で観てみるのも良いのではないでしょうか。
自分の理想の去り方を客観視する機会にもなりそうです。
在宅医療のことを知るのにも良さそう。
東京の救命救急センターで働いていた、医師・白石咲和子(吉永小百合)は、ある事件の責任をとって退職し、実家の金沢に帰郷する。これまでひたむきに仕事に取り組んできた咲和子にとっては人生の分岐点。父(田中泯)と暮らしながら「まほろば診療所」で在宅医師として再出発をする。院長の仙川徹(西田敏行)と訪問看護師の星野麻世(広瀬すず)、東京から咲和子を追いかけてきた野呂(松坂桃李)と共に、咲和子は様々な事情から在宅医療を選び、治療が困難な患者たちと出会っていく。これまで「命を救う」現場で戦ってきた咲和子が「命をおくる」現場で見つけたものとは・・・?
いのちの停車場|東映[映画]
生きる / 1952年
言わずとしれた、究極のテーマと向き合った作品。
名作なので観たことある人も多いと思いますが、終活をはじめてからだと違った視点が生まれて発見があるかもしれません。
『生きる』は、1952年に公開された日本映画である。監督は黒澤明、主演は志村喬。モノクロ、スタンダード、143分。東宝創立20周年記念映画。無為に日々を過ごしていた市役所の課長が、胃癌で余命幾ばくもないことを知り、己の「生きる」意味を市民公園の整備に注ぐ姿が描かれている。
生きる (映画) – Wikipedia
以上、終活に役立ちそうな映画15選でした。
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