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子宮全摘出の入院と手術まとめ

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エリサ
エリサ

・ミニマリスト歴8年
・著書が4カ国で出版
・エンディングノート講師
・北海道で一人暮らし
・40代でおばあちゃんに

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【終活】健康で美しく長生き
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こんにちは。ミニマリストエリサです。

先日子宮の手術を終えて帰ってきました。

今後手術を受ける方の参考に、そして自分の備忘録として、ここに入院中の記録を残します。

※病院内での撮影は禁止されていたので、写真や画像は帰宅後もしくはイメージ画像を使っています。

手術内容

私が受けたのは、腹腔鏡下子宮全摘術という手術。お腹の4ヶ所に小さな穴を開けます。

子宮、卵巣、卵管という内性器のうち、子宮と卵管を取りました。卵巣があると女性ホルモンが働くそうです。

手術に至った経緯はこちらの一覧から→子宮の問題

持ち物リスト

  1. 入院必要書類
  2. 洗顔料(体もこれで洗いました)
  3. オールインワンシャンプー(ジップ小袋に入れて日数分小分けに)
  4. 食事用品(カップ、箸、スプーン)
  5. 歯ブラシと歯みがき粉
  6. 化粧水とクリーム
  7. 爪切りと爪やすり
  8. ヘアピン
  9. キシリトールガム(身動き取れないときに口腔内で菌を繁殖させないため)
  10. メガネ
  11. ボックスティッシュ(詰替え用だとかさばらない)
  12. 上履き(転倒防止でスリッパ禁止でした)
  13. タートルネックTシャツ入院日数分(退院日だけ使用)
  14. 靴下入院日数分(半分だけ使用)
  15. ノンワイヤーブラ入院日数分
  16. 不織布マスク10枚くらい
  17. 目薬(眼科治療中だったので)
  18. ノートパソコンとケーブル一式
  19. イヤホン
  20. 現金(院内はカードや電子マネーが使えるので、3,000円のみ)
  21. 深めのショーツ入院日数+1枚【手術指定】(お腹の傷のためにゆるめが良い)
  22. 保湿クリーム(ワセリン)【手術指定】
  23. 生理用ナプキン(夜用2枚)【手術指定】
  24. 生理用ナプキン(普通用1袋)【手術指定】

病院の規則で、パジャマとバスタオル・フェイスタオルはレンタルを使用することが決まっていました。そのおかげで荷物を軽くできたのは良かったです。

持っていったら良かったと思ったものは、スマホのアームスタンド。ベッドの手すりなどに取り付けたらラクだったかもしれません。術後はスマホを持つのもしんどかったので。あとストロー付き容器もあったら良かったかも。

上履きはVIVAIAのぺたんこパンプスを持っていきました。洗濯機で洗える靴なので、事前にお洗濯しておいてから。

ノンワイヤーブラは術後のしんどいときでもラクで良かったです。

これらを無印良品の『肩の負担を軽くするリュック』に入れていきました。

あとはいつものカバンと中身も。

新型コロナ禍対応

コロナ禍ならではの対応で、入院3日前と入院日に唾液の提出を行いました。

付き添いも面会も基本的に禁止です。家族や友人にお見舞いに来てもらうイベントがなかったのはちょっと残念でした。

個室ではなく同室にしましたが、基本的に全員カーテンを引いていて交流はほぼなし。コロナ禍を経ての新時代の気遣いとして、話しかけないというのができたように思います。

その分、気を使わずマイペースに過ごせたのは良かったです。そのおかげで、こうして記録をマメに残せました。

入院中の出来事

6:00点灯、22:00消灯、Wi-Fiもそれに合わせて使えました。
8:00頃朝食、12:30頃昼食、18:15頃夕食が出ます。
朝晩の検温と血圧測定もありました。

手術前日 入院日

9:45 病院到着、唾液提出(新型コロナ検査)
10:30 麻酔科の先生から説明を受ける(説明と同意書に署名)
11:00 病室案内、看護師さんや管理栄養士さんから説明を受ける
11:30 下剤を飲む
15:00 痛み止めなど渡され、説明を受ける(このあたりはうろ覚え)
18:30 執刀する先生から説明を受ける(説明と同意書に署名)
19:00 血圧・体温・血中酸素濃度を計る

麻酔科の先生からは手術前と手術中の流れ、看護師さんからは病室や病棟の案内、管理栄養士さんからはアレルギーの有無などをご説明いただきました。

執刀する先生には事前時にレントゲン写真を見せていただきながら、今の子宮の状態や手術によるリスクなどをご説明いただきました。

入院の前月にも詳しい説明を受ける時間がありましたが、とてもていねいに念を入れて説明を受けたり質問をしたりする機会があったと感じています。

空いてる時間は、パソコンでブログを書いたりスマホをいじったりしていました。

手術前の食事/低残渣食

手術前日の食事は、低残渣食(ていざんさしょく)でした。

最初見たときは量の少なさに「追加でお吸い物とか届くのかな?」と思いました。笑
薄味ですがお出汁やゴマ油の風味でおいしかったです。

低残渣食とは、胃腸に負担をかけないように調整した食事のことです。
日常の食事で胃腸にもっとも負担をかける成分は食物繊維で、それを制限し負担をかけやすい脂肪の多い物・刺激の強い物・極端に冷たい物などを控えます。
適用される疾患は、吸収不良症候群・クローン病・潰瘍性大腸炎などがあります。また、腸切除や胃腸の疾患などによって腸に炎症が起きている場合や、腹部の手術前など胃腸の内容物を減らす時にも必要な場合があります。

低残渣食について – 診療科・部門 | 日本赤十字社 岐阜赤十字病院
手術前日の昼食・夕食は一般的な病院食

下剤を飲む

手術前日に下剤を飲みました。ピコスルファートナトリウム内容駅0.75%という薬で、目薬のような容器に入っています。

11:30頃に水を入れたコップに15滴垂らして飲みました。夜中の2:00くらいからお腹がゴロゴロしはじめて、トイレに4回くらい行きました。効いて良かったです。

術後の便秘薬としても使えて、その場合は5〜8滴くらいから徐々に飲んでみて調整するそうです。

手術当日

6:40 血圧・体温・血中酸素濃度を計る
9:00 麻酔→手術
23:00 点滴一旦終了

水を飲むのは7:00まで。朝食・昼食はナシ。夕食からERAS食となりました。
意識が朦朧としていたのとメモを取る元気がなかったので、大雑把な記録です。

手術は1時間7分でかかったそうです。

その後3時間ほどは痛みと息苦しさで、呼吸するのに精一杯でした。眠りかけては呼吸が苦しくて起き、必死に深呼吸。この時間が一番しんどかったです。

痛いときは早めに伝えて痛み止めを入れたほうが治りが早いと聞いていたので、痛み止めを入れてもらいました。が、痛かった。2種類の痛み止めを使っていて、3種類目が最後ということで、最後の砦を残すために2種類目まででひとまずガマン。

徐々に自分の状態を把握(口には酸素吸入、尿道カテーテル、左手に点滴と酸素濃度計、胸に心電図)し、15:00くらいには上半身を起こせるようになりました。看護師さんが手術日に起き上がれる人はほとんどいないとおっしゃっていたので、稀なケースなのかもしれません。負担がかからないように手術していただいたおかげと思います。

夜中に5分ほど肩がズキーンズキーンと痛くなりました。腹腔鏡下手術をした人の体験談で麻酔のガスが抜けるときに痛くなると聞いたことがあったので、体の向きを変えたり動かしたりしていたら治りました。後で執刀した先生に聞いたところ、手術中に腹腔内に入れる二酸化炭素の影響で横隔膜・みぞおち・肩が痛くなることがあるということです。

事前に読んでいた手術体験談で肩が痛くなるお話しがあったので「この痛みはなに!?」ではなく「あ、これが例の痛みね」と冷静に捉えられました。知らないと不安になったでしょうけど、知っていれば焦りません。知識って大事だと感じました。

手術後の食事/ERAS食

手術日の夕食と翌日の朝食・昼食はERAS食でした。

ERASとはEnhanced Recovery After Surgery の略で「手術後回復力強化」を意味します。
同病院では主に胃がんと大腸がんの手術に導入され、入院期間の短縮、治療満足度の向上などの成果をもたらしています。

E R A S – 渓仁会グループ
手術日の夕食はERAS食としてスポーツドリンクとゼリー飲料

術後1日目

10:00 尿道カテーテルを抜いてもらう、点滴開始(水分とのこと)
15:00 執刀する先生の診察
15:30 点滴終了、針も抜かれる

看護師さんたちはみなさん親切で優しくしてくださって、体がしんどいときの救いになりました。尿道カテーテルから出たお小水の交換や歯みがきの補助、着替えの手伝いなど、いたれりつくせりでした。弱っているときの支え、とてもありがたかったです。

術後1日目の朝食・昼食は具のないスープやお味噌汁、ゼリーなど

固形物のない食事になっています。胃に負担をかけないほうが回復が早いというのが近年の定説ですね。

手術翌日の夕食からは普通の食事になりました。久しぶりのごはんらしいごはん。ありがたみを感じます。

診察した後、シャワーのOKが出ました。傷跡に貼ったシールははがして良いと言われたけれど、怖くてそっとしておいたところ、シャワーで濡れてベロベロに。心を決めてはがしたところ、血は止まってるし(当然か)傷口はふさがってるし、思ったよりきれいでした。

術後2日目

朝に採血があり、午後には結果が出ました。異常なし。

みぞおちの張りはあるものの腹腔鏡のお腹の傷自体はさほど痛くありません。

たくさん動いたほうが早く回復すると聞いていたので、お手洗いのついでとかに病棟をぐるぐる回ったり1日2回別の病棟まで足を伸ばしたりしていたら、1日5000歩くらい歩いていました。
※看護師さん複数名から「めちゃくちゃ回復が早いと聞いています」と言われたので、通常はもっとかかるのかもしれません。

入院したときに少ないと感じたご飯の量で、お腹いっぱいと感じるように。これは手術の影響というより、普段食べすぎだったのかも、と思いました。手術前後の食事で胃が元のサイズに縮まったのかもしれません。次回からご飯の量を半分にしてもらうことに。

退院後の生活指導で、子どもの抱っこは問題ないとおっしゃっていただき一安心。これで孫を預かれます。100kgある荷物を運ぶとかの極端な作業じゃなければ、日常的な動作や運動はやって構わないということでした。

術後3日目

ストレッチと筋トレをして良いか看護師さんに聞いてみました。お腹をひねるような動作は控えつつ、無理のない範囲で体を動かすのはOKとのこと。ただ別の看護師さんからは、基本的に今は散歩で十分なので、それ以上は安静に…というお話しもありました。

自分の痛みや違和感は自分にしかわからないことなので、慎重にゆっくり動かしながら、お腹周辺に負担のかからなさそうなストレッチや筋トレから始めています。

ご飯は、半分にしてもらった量でちょうど良いと感じました。(いつも少食というわけでは無いのだけれど)

この日はクリスマスイブだったのですが、夕食にはケーキとクリスマスカードがついていました!入院中の日々に華やかな色が添えられた気持ちになり、嬉しかったです。

術後4日目 退院日

朝にはみぞおちの張りがだいぶ取れていました。

10:00に退院し、雪道をそろそろと歩いて帰ってきました。

その後は買い物・料理・荷物の片付けと日常的な作業は問題なくできています。

笑う・くしゃみ・咳をするとお腹がつっぱるので、そういうときは少しお腹を押さえておくと安心。

術後1ヶ月くらいはまともに生活できないのを覚悟していましたが、思っていた以上に回復が早くて驚きました。手術に関わってくださった方々のおかげと思います。

同じ手術を受ける方へ

この記事にたどりついた方の中には、同じ手術をご検討中・受ける予定の方もいらっしゃると思います。

私は事前に他の方の体験談を読んだことで、こんな効果がありました。

  • 入院中の生活がイメージできて持ち物が準備しやすい
  • 手術の流れがイメージできて不安が減る
  • 術後に起きる体の状態がイメージできて痛みも軽く感じる

痛み自体は同じでも、不安が減るだけでだいぶ精神的にラクでした。精神的にラクだと、体の痛みまで軽く感じます。

あと、私はたまたまスムーズに回復していますが、誰もがそうとは限りません。術後はなるべくスケジュールを空けておくと無理がかからなくて良いと思います。

この記事が、体験談のひとつとしてお役に立てば幸いです。

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