使わないけど手放しづらい物、それが思い出の品。
向き合い方を考えてみました。
残す上限を決める
保管する空間やいざというときの処理費用が潤沢にある人なら気にしなくても良いと思います。
けれど大抵のおうちでは、上限を決めておいたほうが安心ではないでしょうか。
棺に一緒に入れてもらうなら小箱サイズになるでしょうし、誰かに託すならダンボール一箱あってもいいかもしれません。(その場合は託す人と要相談)
棺に入れてもらう場合
自分にもしものことがあったとき、棺に入れて一緒に焼いてもらう=副葬品にするという選択肢もあります。
副葬品は故人と一緒に埋葬される品です。<中略>古代の副葬品は死後の世界で過ごす死者のために選ばれていましたが、現代では思い出の品を手向けとして副葬品にするケースがほとんどです。
副葬品と棺に入れるもの・入れてはいけないもの|葬儀・家族葬なら【よりそうお葬式】 https://www.yoriso.com/sogi/fukusohin/
副葬品として入れられる物・入れられない物については、こちら↑のリンク先に詳しく書いてありました。
参考に、私は「もしもボックス」として、ポーチに思い出の物をまとめて入れてあります。
もしもボックスの置き場所は近しい人達数名に伝えました。
かさばる物の場合
家具や大型家電などは、思い出だけのために残すにはずいぶんとかさばります。
まずは手放す方法から
- 撮影会をしてから手放す
- 次の世代に託す
- コンパクトに作り替える
1はこんな↓イメージでした。
2はお子さんやお弟子さんなど、若い世代に譲る方法です。
身近な人に譲ることで、たまに目にする機会もできて寂しさは少ない気がしました。
難易度は上がりますが、「よく行く場所に寄贈する」という方法もあります。
価値ある家具や家電なら、喜ばれる場所もあるのではないでしょうか。
3はこういう↓イメージです。
ランドセルだとリメイクするサービスが豊富にありますね。
家具や家電を「コンパクトに残すために」プロがリメイクするサービスは見つからなかったのですが、自分で作り替えることもできると思いました。
例えばベッドの棚付きヘッドボードだけ残して飾り棚として使うとか。
ラジオのメーカーロゴでキーホルダーを作るとか。
ソファの布のきれいな部分を切り取ってアートパネルにするとか。
DIYが好きな人ならできそうです。あとはアイディア次第。
どうしても残したいなら
もらい手がすぐ見つかるような品なら、品名と共に「使いたい人に譲ります、いなければ売ってください」とエンディングノートに書き遺しておくのが良いと思います。
もしも売っても値段がつかない品であるなら、運ぶ手間賃や処分費用をプラスして遺しておくのが親切。
『物を持つというのはそれだけ責任がついてまわる』というのを実感することもできます。
自分の思い出を押し付けない
自分の内だけに留まらない思い出の品なら、誰かが受け継いでくれるかもしれません。
例えば家族との思い出が詰まったキャンプ用品。
スポーツチームで勝ち取った優勝旗。
だけど個人的な思い出の場合、その価値は自分にしかわからないことが多いです。
思い出ひっくるめて引き取りたいと思ってくれる人がいる場合もありますが、それは相手が判断すること。
自分から「思い出も引き取って!」とお願いするのは、押し付けになりかねません。
遺される人の心情を慮って、整えていけると良いですね。
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