ちょっとだけ怖い遺伝子のお話
項目 健康管理
エッセイ⑩<病気の備えはどこからする?>
「長生きできる国より 長生きしたい国にしたい」
有料老人ホームのキャッチコピーで、昔こんなのを見た。
100年前の日本の平均寿命は、男性42歳女性43歳だった。
ならば私はもう充分長生きだ。
そしてまだ生きたいか?と聞かれたら「はい!まだ生きたいです」と答えると思うので、私の中ではこの国は長生きしたい国なのだと思う。
近年日本の平均寿命は、80歳を大きく超えてきて、女性は100年前の2倍以上生きる事となった。
同じ人間カテゴリーなのに、たった100年で?二回分の時間を生きる?
一つしか与えられていないこの身体で、二倍長持ちさせていかなくてはならないのだ。
私は、母と父方の伯母を肺がんで亡くしている。
二人とも平均寿命には全然届かずして、あちらに逝ってしまった。
母はその破天荒な生活の末なので、私には関係ないと思えたのだが、伯母は私に似ていて、健康マニアなところがあった。
癌は遺伝が大きいと誰かが言っていたので、私も癌なら肺がんなのかしら?と軽々しく考えていた。
ある日インスタグラムで流れてきたユーグレナの広告に目が留まり、「遺伝子検査」というずっと気になっていたワードから、離れられなくなった。
近くに遺伝子検査なるものを経験した人はいなかったが、知りたいとなったらすぐ行動。検査キットを取り寄せ、唾液を送るだけという簡単な検査方法だったが、結果には1ヶ月近くを要した。
結果が来るまで、問診のようなものはほとんどなかったように記憶している。ほぼ唾液のみで判断される。
どのようなものなのか、半信半疑だった。
結果が来た。
この結果により不安になるくらいなら見ない方がいい、といった注意書きがあった。
確かに、あなたがこの病気になる確率は、人より何パーセント高いです、と数字を突きつけられたら、人によっては気が滅入ると思った。
私も結果を開くときは、ドキドキした。
驚くほどのその詳細な診断結果に、正直怯んだ。
何度も「唾液ってナニモノなの?」と思った。
そして、癌は「肺がん」のリスクが一番高い、と、そこにはハッキリ書いてあった。
それだけではない。父親が患っている目の病気もリスク一位、祖母の死因も、そのカテゴリーでは私のリスク一位だった。
余談だが、肥満因子が私にはないらしいことが、この検査から分かった。たくさん食べてもお腹を壊して終わりなので、高校生の時から体重が変わらないのは、そういう事だった。
夫はもう何年も、週末の1日は10キロ近くのランニングをして、1日は登山をしてとダイエットに励んでいるが、若い頃のガリガリに痩せていた影は残っていない。
痩せない夫に
「いくら運動してても、やっぱり家でゴロゴロしてるのがよくないんじゃなーい?」
と、ゆるゆるとヨガをしたり、思い出した時に「あへあほ体操」※する以外、ほぼ運動しない私は、いじわるを言ってきた。
しかし、これは遺伝子のせいかもしれない。
そう思ってからは、いじわるを言うのはよそう、と思った。
ここに気付いただけでも、遺伝子検査の価値はあった。
何が正解かは分からないが、健康管理は遺伝子から考えて、注意ポイントに注力していこうと思う。
ひとまずコメダ珈琲の喫煙地帯には近づかない!!(コメダは行くけどね)
※あへあほ体操とは~
世界一簡単な体幹エクササイズ。「あ・へ~・あ・ほ~」と声を出しながら、「へ~」と、「ほ~」でお腹をへこませるだけ。詳しくは↓↓のリンクをタップしてね。